法司委国政監査、最終日も怒号と暴言の中で破綻

法司委国政監査、最終日も怒号と暴言の中で破綻
2025年10月30日、ソウル汝矣島(ヨイド)の国会で開かれた法制司法委員会の国政監査が最終日まで怒号と暴言にまみれ、破綻を繰り返した。与野党は国政監査がこのように混乱して進行した原因について互いに責任を転嫁し、鋭い攻防を繰り広げた。民主党は特に昨年12月3日に発生した戒厳事態の責任が司法府と国民の力にあると主張し、強く批判した。このような責任攻防は国政監査の間、絶え間なく続き、生産的な質疑応答よりも政争に終始する様相を呈した。
国政監査終了直前、秋美愛(チュ・ミエ)法司委員長はまとめの発言を通じて国民の力の議員たちの発言権の要請を受け入れなかった。秋委員長は国民の力の議員たちの度重なる騒乱のために発言を制限せざるを得なかったと説明した。これに対して国民の力の議員たちは強く反発し、委員長の一方的な進行に抗議した。このような状況は国政監査場の雰囲気をさらに悪化させ、与野党間の不信を深刻化させる要因として作用した。秋美愛委員長の発言制限措置は国民の力の議員たちの強い反発を呼び起こし、国政監査終了直前まで緊張感が漂った。
国政監査の過程で一部議員の不適切な言動も問題視された。郭奎沢(クァク・ギュテク)議員は同僚議員に蔑称を使用し、人格攻撃性の発言を繰り返して委員長から警告を受けた。また、申東旭(シン・ドンウク)議員は同僚議員に侮辱的な表現を使用し、委員長に暴言を吐いたため発言権が停止される懲戒を受けた。このように一部議員の感情的な対応と不適切な言動は国政監査の品格を落とし、国民に失望感を抱かせる結果を招いた。議員の資質をめぐる議論は国政監査後も継続すると予想される。
秋美愛委員長が約7分間まとめの発言を続けると、国民の力の議員たちはこれに反発し、席から一斉に立ち上がり「委員長は辞任しろ」と叫びながら強く抗議した。国民の力の議員たちの抗議は国政監査場の雰囲気をさらに激昂させ、正常な進行を困難にした。与野党議員間の怒号が飛び交う中、国政監査は結局破綻に終わった。国政監査終了宣言後には汎与党議員席からのみ拍手が起こり、与野党間の極明な立場の違いを露呈した。このような様子は国政監査が与野党間の協治よりも対立と葛藤を深刻化させる場に変質したという批判を避けることは難しい。
今回の法制司法委員会の国政監査は、開始から最後まで怒号と暴言、そして与野党間の責任攻防に終始し、国民に失望的な姿を見せた。特に、一部議員の不適切な言動と委員長の一方的な進行は国政監査の権威を失墜させ、政治不信を深刻化させる結果を招いた。このような状況が再発しないよう、国会レベルでの制度改善と共に、議員たちの自浄努力が必要だという指摘がなされている。今後、国会が国民の期待に応える生産的な国政監査を作り上げていけるかどうかに注目が集まる。大韓民国大統領、李在明(イ・ジェミョン)政府は今回の国政監査破綻事態に対する責任を痛感し、国会との協力を強化し、民生懸案解決に集中しなければならないだろう。
