コスピ急落、クアルコムAIチップ発表の影響
コスピ、わずか1日で4000線崩壊…クアルコムAIチップ発表に動揺
コスピがわずか1日で再び4000線を下回り、投資家の不安感を高めている。2025年10月28日午前9時25分現在、コスピ指数は前日終値比0.91%(36.86ポイント)下落の4005.97ポイントを記録している。この日のコスピは0.80%(32.36ポイント)安の4010.47ポイントで取引を開始し、一時3980線まで下落するなど不安定な動きを見せた。その後、小幅に反発し4000線を回復したものの、依然として下落傾向から抜け出せずにいる。投資家らはコスピーの行方に注目し、市場を注視している。
投資主体別の動向を見ると、2025年10月28日のコスピ市場では外国人投資家と機関投資家がそれぞれ5274億ウォン、426億ウォンを売り越し、指数下落を主導している。一方、個人投資家は5712億ウォンを買い越し、指数防御に努めたものの、力不足な状況だ。外国人投資家と機関投資家の同時売り越しは市場全体に投資心理を委縮させており、個人投資家の買い越しだけでは下落を食い止めるのは難しいと分析される。特に外国人投資家の大規模な売り越しの背景について分析が必要な時点だ。
コスピ時価総額上位10銘柄の中では明暗が分かれている。2025年10月28日現在、HD現代重工業(-3.61%)、SKハイニックス(-2.52%)、サムスン電子(-2.06%)、ハンファエアロスペース(-1.64%)、サムスン電子優先株(-1.38%)、現代自動車(-1.38%)、起亜(-0.96%)、LGエネルギーソリューション(-0.61%)など8銘柄が下落傾向を示している。一方、斗山エナビリティ(2.20%)とサムスンバイオロジクス(2.15%)は上昇傾向を示し、かろうじて市場に活力を吹き込んでいる。特にサムスン電子の下落幅が大きいことは、コスピ指数全体に否定的な影響を与えていると見られる。
一方、コスダック指数はコスピとは異なる様相を見せている。2025年10月28日のコスダック指数は前日比0.14%(1.25ポイント)上昇の903.95ポイントを記録している。コスダック市場では外国人投資家が866億ウォンを売り越しているが、個人投資家と機関投資家がそれぞれ860億ウォンと16億ウォンを買い越し、指数上昇を牽引している。コスダック時価総額上位10銘柄の中では、リーガケムバイオ(1.25%)、レインボーロボティクス(1.02%)、エイブルバイオ(0.79%)、パマリサーチ(0.56%)、エコプロ(0.37%)、アルテオジェン(0.21%)など6銘柄が上昇傾向を示しており、エコプロビエム(-1.97%)、サムチョンダン製薬(-1.77%)、ペプトロン(-1.28%)、HLB(-0.22%)など4銘柄は下落傾向を示している。
この日のコスピ下落には、米国の半導体企業クアルコムの人工知能(AI)チップ発表が影響を与えたと分析される。クアルコムは来年からAIアクセラレーターチップを発売する計画だと発表し、株価が11%急騰した。これは韓国株式市場で外国人投資家の投資心理に影響を与え、売り越しにつながったものと見られる。特に、サムスン電子やSKハイニックスなど韓国半導体企業の株価下落に影響を与えたと分析される。クアルコムのAIチップ発表が韓国株式市場に与える影響について、継続的なモニタリングが必要だとの指摘が出ている。2025年10月28日午前9時現在、ソウル外国為替市場でウォン/ドル相場は0.4ウォン高の1432.1ウォンで取引を開始した。
