米韓国防長官、11月3日に板門店共同警備区域を訪問
アン・ギュベク国防部長官とピート・ヘグセス米国防長官が2025年11月3日、板門店共同警備区域(JSA)を共に訪問する。今回の共同訪問は、第57回米韓安保協議会議(SCM)への参加のために韓国を訪問したヘグセス長官の公式日程の一環として行われる。両国国防長官はJSA視察を通じて北朝鮮に対して直接的なメッセージを伝達すると予想される。
国防部によると、今回のJSA共同訪問は、米韓同盟の強固な結束力を示すと同時に、韓半島安保状況に対する両国の共同認識を確認する重要な契機になると見られる。
ヘグセス米国防長官はJSA訪問後、京畿道平沢に位置するキャンプ・ハンフリー駐韓米軍基地を訪問する予定だ。キャンプ・ハンフリーは駐韓米軍の核心基地として、米韓連合防衛態勢の重要な軸を担っている。
今回のキャンプ・ハンフリー訪問は、米韓同盟の強固さを再確認し、駐韓米軍の役割と重要性を強調する意味を持つ。ヘグセス長官はキャンプ・ハンフリーで将兵を激励し、米韓連合防衛態勢を点検すると予想される。
ヘグセス長官の今回の訪韓は、11月4日に開催される第57回米韓安保協議会議(SCM)への参加を主な目的とする。SCMは米韓両国国防長官が出席し、韓半島安保状況を評価し、主要安保懸案に対する協力方案を議論する年例会議体だ。
今回のSCMでは、韓半島安保状況に対する深みのある評価と共に、拡大抑止実行力強化方案などが主要議題として扱われると予想される。拡大抑止は、北朝鮮の核・ミサイル脅威に対して米国が核の傘、ミサイル防衛、通常兵器による打撃能力などを動員して同盟国を保護することを意味する。
米韓両国はSCMを通じて北朝鮮の核・ミサイル脅威に対する共同対応方案を模索し、米韓同盟の抑止力を強化することに注力すると見られる。特に、北朝鮮の核・ミサイル能力高度化に対する評価を共有し、これに対するオーダーメイド型抑止戦略を議論すると予想される。
政府は今回のSCMを通じて米韓同盟をより強固にし、韓半島平和と安定のための努力を持続的に推進していく方針だ。このために米国との緊密な連携を維持し、北朝鮮との対話再開のための環境造成にも力を注ぐと見られる。
一方、アン・ギュベク国防部長官はSCM会議で「米韓同盟は韓半島と北東アジアの平和安定の核心軸」だと強調し、「北朝鮮のいかなる挑発にも断固として対応できる強固な連合防衛態勢を維持していく」と述べた。
ヘグセス米国防長官も「米国は韓国に対する防衛公約を揺るぎなく守り、拡大抑止を通じて北朝鮮の核の脅威から韓国を保護する」と強調した。彼は「米韓同盟は共通の価値と信頼を基にさらに強化されるだろう」と付け加えた。
今回の米韓国防長官のJSA共同訪問は、韓半島安保情勢に対する共同認識と協力意志を示す象徴的な動きとして評価される。専門家たちは、今回の訪問が北朝鮮に対する強力な警告メッセージを伝達し、米韓同盟の強固さを誇示する効果をもたらすと分析している。
また、今回のJSA共同訪問は、米韓両国が韓半島問題解決のために緊密に協力しているという点を国際社会に示す契機になると期待される。政府は今後も米国との連携を通じて韓半島平和と安定のための努力を持続的に推進していく計画だ。
